北アルプスに魅せられて                                    山の靴跡

硫黄岳〜横岳

2008年6月7日

 桜平〜夏沢鉱泉〜オーレン小屋〜夏沢峠〜硫黄岳〜横岳(往復)

6月になると毎年気になるツクモグサ。
もう4年も逢っていない。

硫黄岳山荘のHPで確認すると、5月28日情報では咲き始め・・・
そして6月1日のオーナーの一枚に綺麗なツクモグサの写真が掲載された。
ツクモグサは咲き始めの産毛いっぱいのところを見てみたい。

6月1日の写真は完全に開いた花だった。
1週間後ではどうかと思いながらも、次の週は休めないのでこの日しかない。

3月のハナネコノメ探査隊を思い出し、メンバーにメールを送る。
急にもかかわらず隊員1名の応募があった。

コースは桜平〜硫黄岳、横岳。
八ヶ岳の中でもピークに一番短時間で行けるとはいえ、地図のコースタイムで6h15m。
天気の良いのは午前中ということもあり、午前3時半起床となった。

隊員に応募してくれたえびさんの近くの駅で午前4時半待ち合わせ。
途中、八ヶ岳PAに寄った時は八ヶ岳は雲の中、甲斐駒がなんとか見える程度だったが・・・

桜平にはじめて来たのは5年前。
記憶に残っている車での渡渉ポイントでは結構な水量が流れていた。

早く起きたかいがあり、7時40分駐車場に到着。
駐車スペース最後の1台となった。
そして、眩しい太陽がさんさんと・・・


登山口はもう少し先を右に・・・

7:50 歩き始めると暑いだろうと、半袖1枚で出発。

  

林道を歩くこと30分で夏沢鉱泉に到着。
北アルプスが見える。
(クリックでパノラマ)

 

先に進む登山道脇に本日の第1号の花発見。
名前は・・・???
そして、足元は霜柱ならぬ氷柱。
10cmくらいの霜柱が2階建て、3階建てになっている。
人が乗ってもまったく崩れない。

 

オーレン小屋到着。
見上げると、これからいく硫黄岳の稜線が見える。
後から来た登山者がツクモグサの様子を小屋の人に尋ねている。
開山祭の後、下山した人の写真では、雪の赤岳をバックに綺麗な咲いていた、と。

    

充分休憩をとり、夏沢峠に出発。
すぐに足元は雪に・・・
この後、夏沢峠までほとんど雪道だった。

登りは夏よりも歩きやすい。
下りは、アイゼンは必要ないが、ストックがあれば歩きやすいだろう。

  

夏沢峠ではやはり風が冷たい。
小屋の向こうにはこれから登る急登と、爆裂火口が見える。

樹林帯には一分雪が残っていたが、
そこを抜けると、風が冷たく、長袖を着る。
遠くの木に鳥が来た。
名前は・・・???

 

はじめの急登を過ぎると、大きなケルンが道標となる斜面に出る。

左に見えるケルンからは火口に沿って登るが、下を見ると本沢温泉がくっきりと見える。

 

このあたりで本日第2番の花発見。
コメバツガザクラ。

さらに一登り・・・
11:00 硫黄岳山頂

赤岳は雲に隠れたり、現れたり・・・

 

爆裂火口はいつ見ても迫力がある。

 

振り返れば、諏訪湖から蓼科山までなんとか見える。
(クリックでパノラマ)

 

縦走路を進もうとしたところで、赤岳から阿弥陀岳まで綺麗に見えた。
(クリックでパノラマ)

 

硫黄岳山荘で休憩、エネルギー補給。
いよいよ、横岳へ向かう。

イワヒバリが舞う ウラシマツツジの蕾
(オンマウスで開花)
キバナシャクナゲの蕾かな?

 

大同心を見下ろすこのあたりからツクモグサがチラホラ・・・
左下に小さく見えるのは赤岳鉱泉だ。

 

激写中・・・
(どちらの写真もクリックでツクモグサのページへ)

 

今年は雪が多く、花の開花が遅れているそうだ。
杣添尾根から来た登山者はずっと雪道だったと話していた。
それでも、かなり咲いていたし、どの花も産毛が綺麗だ。

 

充分に花を楽しんでから、横岳山頂に戻り、昼食。
赤岳は展望荘も頂上小屋もよく見える。

山頂直下で、やっと咲きはじめたオヤマノエンドウを見つけた。


見下ろす田んぼには水がはられ、白く光る。
さて、下山。
硫黄岳までの稜線には登山者が結構いる。

 

鎖場での待ち時間によく見ると、
あんなところ(左の斜面)にもツクモグサが咲いている。
(オンマウス)


コメバツガザクラもこんなに綺麗なのを発見。

 

下りは快調に・・・
ただ、夏沢峠からオーレン小屋までの雪には滑らないように気を使う。

そして、夏沢鉱泉も近づいた沢で、流れの撮影練習(笑)

                   

午後4時半の予想時間から10分遅れで駐車場に到着。
えびさん、お疲れ様でした。

えびさんのレポはコチラ

花の数は少なかったが、花のはじめをたっぷり楽しんできました。

 

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