北アルプスに魅せられて                                    山の靴跡

剱岳

2008年7月26日〜28日

 1日目:室堂〜一ノ越〜雄山〜大汝山〜別山〜剱沢
2日目:剱沢〜剱岳〜剱沢
3日目:剱沢〜雷鳥沢〜室堂

剱岳・・・

3年前に計画した時は、夏に向かう頃に肩を痛め、岩場の山は断念した。
昨年は、早月尾根から奥大日への縦走計画がスタートしたが、ご一緒していただくジャンさんの都合がつかず断念。
このルートではさすがに一人では不安だらけだ。

そして、今年・・・
「劔岳 点の記」の撮影も2年目を向かえ、2009年には公開される。
小説は何年も前に読み、映画を見る前に是非登っておきたいと、7月末の休みを利用して行くことにした。

登山計画書は既に出来ている。
「さわやか信州号」を予約し、帰りは扇沢に出るルートだ。
立山黒部アルペンルートはJAFの割引があるとえびさんから聞いていたので調べると・・・
今年からJAFMateについている割引券と会員証が必要との事だった。

ザックは現地で1Lの水を入れるとちょうど20kg。
星の写真が撮りたいと、
晴れるかどうかもわからないのに三脚もセット。
この重さが後でこたえた・・・

新宿駅22:00集合のバスはほぼ満席だが、
ラッキーなことに今回も隣は空席。
ぐっすりというわけには行かないが、
それでも疲れをためないくらいには眠れた。

翌朝
明るくなった富山平野をカーテンの隙間から覗くと・・・
どんより曇っている。

  

アルペンルートに入るとやはり大日岳は雲の中・・・
弥陀ヶ原のあたりではニッコウキスゲの黄色が目に入る。

室堂に着くと・・・ガスの真っ只中・・・

待合室には更衣室があり、山の必需品「サポートタイツ」を着用

朝食用に持ってきたおにぎりで腹ごしらえをし、いざ出発!

ここから残雪が登場
7:30 石畳の道をスタート
前を行く人はすぐにガスの中に消える。


周りは晴れていれば綺麗なお花畑

 

日本最古の山小屋「立山室堂山荘」の脇をとおり

雪渓を越えて


石畳の脇には雄山一ノ越の道標

 

ガスの中、眺望はまったくなし・・・
花がたくさんあるのが、せめてもの救いかな。

???
コイワカガミ
アオノツガザクラと

ミネズオウ

???

イワイチョウ

コバイケイソウ

イワツメクサ

ヨツバシオガマ

 

歩く道はこんなガス・・・
先に人がいるんですが・・・(笑)
9:00 一の越山荘に到着。
一休み後、あまりにもガスが濃いので、
剱沢への縦走を聞いてみると、
「心配ないよ」との返事。




じゃぁ、行きますか!
9:10 雄山に向け出発。







三ノ越の祠

 

タカネツメクサとキンポウゲ
タカネツメクサ

四ノ越

 

10:30 ヘロヘロになりながらも、やっと雄山山頂到着。
2時間もかかってしまった・・・剱沢まで行けるだろうか・・・



2991.6mの一等三角点


立山雄山神社本宮の碑
ガスが薄くなったところでチラッと見えた、3003mにある本宮
せっかくなので順番を待ってお参りする。
お祓いを受け、お神酒をいただく。

 

11:10 重い腰を上げ、雄山スタート

大汝休憩所からちょっと登った大汝山山頂
標高3015mの立山最高峰
(オンマウス)

富士ノ折立山頂はパス
(バテ過ぎ)

 

ここからかなり急な下り・・・
こんなに下ってしまうとまた登りがあるんだろうな・・・とちょっと不安。

平らになったところはお花畑だった。

ヨツバシオガマ

ミヤマクワガタ

イワギキョウ

タカネツメクサの大きな株
(オンマウス)

 

お花畑に力を貰ったが、疲れていることに変わりはない。
雷鳥沢に下ってしまおうか、という考えもよぎったが、そのルートは整備不良とも・・・

真砂岳はもちろん巻き道を選択。
このガスでは何も見えないだろうから、別山も巻き道を行こうとしたら、残雪危険の通行止め。
しかたなく別山へ・・・

14:15 別山山頂
やはり剱は雲の中・・・
一瞬このくらい見えると周りからも歓声が上がる。
(オンマウス)

 

ここまで来れば、剱沢までは下りだけ・・・
なんとか辿り着けそうだ。

ここもかなり急な下り・・・
下るにつれ、天気が回復してきた。
テン場と剱沢の小屋がよく見える。
(オンマウス)



剱岳ももう少しで顔を出しそう。
天気の回復と同時に荷揚げのヘリが何往復もしている。
(オンマウス)


あと少し・・・
雪渓を歩く人も・・・

 

15:30 予定より1時間近くも遅れ、やっと到着。
まずはテントを設営し、管理所に行く。
去年までは何泊でも500円だったが、今年からは2泊以上は1000円になったそうだ。
明日、調子がよければ雷鳥沢まで行くことも考えられるので、とりあえず1泊でお願いする。

 

キーマカレーとパン、ポテトサラダのちょっとはやめの夕食。
カプチーノも一緒に・・・
明日の朝用にポテトサンドを作っておく。

また荷上げのヘリが来た。

 

17:40 やっと剱岳が姿を現した。
(クリックで大きく)

 

夕食も済み、のんびりしていると・・・
遠くのほうで「危ない!」という叫び声が・・・
声のほうを見ると、テントから炎が上がっている。
幸いすぐに逃げ出したので怪我はなかったようだが、テントのなかのストーブの火が何かに引火したらしい。

 

明日は早くから行動開始したいので、早めにシュラフにもぐりこむ。
やはり疲れているのですぐに眠ってしまった。

目が覚め、時計を見ると20:30。
外を覗いてみると、満天の星。
念願の星空を撮る。


なんとか雰囲気は・・・コチラ

設定を変え、時間を変え、何枚も撮りたいところだが明日に備え一枚だけで就寝。

                                     

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