北アルプスに魅せられて                                    山の靴跡

雪の丹沢

2010年2月14日
表丹沢県民の森〜二俣〜堀山の家〜大丸〜訓練所尾根〜二俣〜表丹沢県民の森

2月に入り、関東地方でも雪が降った。
丹沢は雪化粧・・・
次に雪が降ったあとの休みには、と考えていたが、金土と丹沢は雪模様。
2/13(土)10時30分の鍋割山荘掲示板の雪情報によると、積雪5cm。
雨氷と樹氷がとても綺麗です・・・とのこと
天気予報は日曜日は晴れそうだ。
これは雪丹が楽しめるかも・・・

   

朝起きてみると曇り空。
晴れてくるのは少し遅いのかと、ゆっくり家を出た。
三廻部(みくるべ)の集落に入ると雪景色に変わる。
思わず車を止め、運転席からパシャ。

丹沢への林道とは思えない。
ワクワク!

 

8:25 表丹沢県民の森駐車場に到着。
やはり、雪の丹沢は魅力なのか、駐車スペースはあと1台・・・















早速身支度を整え、二俣に向け林道を進む。
四十八瀬川に架かる橋をわたる左右は↓こんな景色

 

15分ほどで着いた二俣も雪の中・・・

            

ここから鍋割山を目指すと、鍋焼きうどんによりそこから先に行きたくなくなる(笑)
小草平に向かう登山道のトレースはしっかりしており、
さらに今朝付いたと思われる新しいトレースも。
先行者がいれば、と気が楽になり、こちらを選択。

しばらく登ると、先行者に追いついた。
小学生くらいの子供を連れた若いご夫婦。
この登りは結構きついのに、頑張っている。

 

左右の景色はモノトーン

    


一瞬だけ登山道に太陽の光がさした。
このまま日差しが強くなると雪が融ける・・・
なんて心配をする間もなく、すぐに空を雲が覆う。

きつい登りに苦しめられながらも、9:50堀山の家に着いた。
小屋の前には木の実で作られたリースが売られている。
(オンマウス)

 

ここから見える鍋割山に続く稜線もビッシリ雪に蔽われている。
しかし、青空はなく、下からガスも上がってきているようだ。

         

小休止のあと、階段スタート・・・
真っ白な景色に助けられ、快調に進む。

 

10:50 花立山荘
ここでおにぎり半分・・・

 

青空はないが、近くの山は結構見えている。

表尾根はガスの中・・・ 雲の上に江ノ島が何とか見える。

 

ここからひと登りしたところから、塔ノ岳が見えてきた。
山頂には人も見える。
(オンマウス)
山頂まで行っても眺望は期待できないので、分岐を左に進む。

 

この稜線に入ると、すれ違う人も少なく、雪も多い。
この稜線歩きが丹沢のなかでもとりわけ気に入っている。
新緑の季節もいいが、雪もまた素晴らしい。

 

ここで枝にビッシリと付いた氷を発見。
「雨氷」だ。
(オンマウス)
地上付近が氷点下で、上空が0℃以上の時、降ってきた雨は地上付近で0℃以下の水滴(過冷却水)になる。
過冷却水は衝撃が加わると瞬時に凍結して透明な氷となる。
(詳しく知りたい方はWikipediaへ)
先日の丹沢ではまさにその状態だったようで、その時の雨氷がまだ残っていた。

氷の重さで枝は撓んでいるので、ザックや体にぶつかりやすい。
すると、ガラス棒を当てたようなキンキンという音がする。
楽器のような気になってしまった。

 

鍋割山経由を考えていたが、大丸への登りで太腿が攣りそうになった。
騙し騙し歩く。
訓練所尾根への分岐点に来ると、このルートもトレースがしっかりしている。
鍋割山への登り返しは少しだが、下るだけの魅力に負け、鍋焼きうどんは諦めることにした。

分岐を曲がって見晴らしが利くところで見た花立山荘には沢山の登山者が見える。

 

この下りでは、雨氷の上に雪が積もっていた。
春を待つ新芽が氷に包まれ、雪を被っている。
(オンマウス)

  

12:20 下り始めて30分ほど経つと、やっと太陽の光が降り注いできた。
すると枝に付いた雪が粉雪のように舞い、ときどき大きな塊が落ちてくる。
一度、見事に頭を直撃・・・

 

眺望は殆ど得られなかったが、珍しい雨氷も見られ、楽しい雪歩きが出来た。
塔ノ岳までは行ってないといっても、標高差は920m。
結構きつかった・・・

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