北アルプスに魅せられて                                    山の靴跡

赤岳・阿弥陀岳

2001年9月15日〜16日
1日目 美濃戸口〜南沢〜行者小屋
2日目 行者小屋〜地蔵尾根〜赤岳〜阿弥陀岳〜御小屋山〜美濃戸口

夏沢峠から硫黄岳、横岳と縦走した時、地蔵の頭まで来たところで赤岳は雲の中になってしまった。
赤岳展望荘まで行って、下山したのはつい2ヶ月前のことだった。
やはり、八ヶ岳の主峰赤岳に登りたくて、早速出かけることにした。

今回は一人なので八王子発8:01の「あずさ51号」で茅野へ。
茅野駅10:15分発のバスは臨時便が出て直通で美濃戸口へ。
予定より20分も早く美濃戸口に着いた。
ここから2ヶ月前に下った細い車道をゆるやかに登り、
午前11時30分美濃戸に到着した。

 

赤岳山荘の前のベンチで、
持ってきたおにぎりでまずは腹ごしらえ。
15分ほど休憩をして、さあ出発だ。
美濃戸山荘の前から南沢コースに入る。
樹林帯の中を進むとすぐに沢沿いの道となる。
南沢コース入口

 

流れ 流れ

 

白河原 やがて沢が細くなり、
いつのまにか涸れ沢となると
白河原と呼ばれる広い河原に出る。
残念ながら空はどんよりとして、
天気がよければ見えるはずの
横岳は全く見えない。

横に向くと、苔むした樹林帯が目に入る。
苔むす樹林

14:15 今日の目的地行者小屋に到着。
宿泊手続きをして、早速お湯を沸かし、コーヒーを飲む。
見えるはずの景色は残念ながらお預けである。

夕食はインスタントのリゾットと、タマゴスープ。
食後のコーヒーのあと、翌日の天気を祈って、早々に寝てしまった。
小屋は空いており、らくらくの人数だった。

2日目、いつもの通り5時前に目が覚める。
外に出てみるが、やはり天気は良くなさそうである。
アルファ米の白飯に、味噌汁、漬物、缶詰のおかずで朝食。
食後はもちろんコーヒー。

準備ができたが、まわりはガスの中。
景色は望めないが、幸い雨にはなっていないので、地蔵尾根を登ることにする。
前回下りた道なので、やはり一度歩いているだけで、気持ちは楽である。

行者小屋の前から、
赤岳鉱泉のほうへ少し行ったところから、
シラビソの林のおだやかな登りが始まる。
30分ほどで、鎖場、鉄梯子が出てきた。
先行者がいるが、
ちょっと離れると見えにくくなる。
やがてまわりはハイマツ帯になってくる。
梯子 鎖

 

地蔵 途中、お地蔵さんの脇を通り、
1時間強で稜線上の地蔵ノ頭に出た。
ガスの中、展望は全くきかない。
まずは、赤岳展望荘まで行き、
小休止だ。
雨は落ちてこないが
ガスは晴れる気配がない。
地蔵ノ頭

 

縦走路 小休止の後、いよいよ赤岳北峰に向け出発する。
途中、振り向くと
既に赤岳展望荘はガスの中で何も見えない。

30分ほどで北峰に到着した。
天気は相変わらずだが、連休とあって人が多い。
目の前に南峰が見えるがすごい人の数だ。

赤岳南峰

赤岳頂上小屋でバッジを買い、南峰に向かう。
南峰に着き、北峰を振り返る、少しガスが薄れてきたようだ。
南峰には赤嶽神社の石の祠がある。

 

赤岳北峰 赤嶽神社

 

しばらく山頂にいたが
ガスの晴れる気配はないので
中岳から阿弥陀岳に向かうことにする。
急な岩稜を少し下って、
西の方を見ると

これから向かう阿弥陀岳が見えてきた。
天気回復の傾向か?
阿弥陀岳

 

急斜面をジグザクに下り、
中岳を越え、阿弥陀岳の登りにかかる。
その時、鳥が舞った。
近くの二人がホシガラスだと教えてくれた。
飛んでいる鳥は写真難しいな。
(マウスを合わせると大きくなります。)

 

阿弥陀岳への登りは
思った以上に急だったが、
距離は短い。
山頂では少し青空が覗く気配も合ったが、
赤岳は以前ガスの中だった。
阿弥陀岳山頂

阿弥陀岳の山頂は意外に広い平坦地だった。
石仏や石碑があり、これで天気がよければ八ヶ岳連峰が見渡せるはずだが、
残念ながら、全く眺望はなかった。

下りは全く違う御小屋尾根を下ることにしていた。
ちょうど3人組が同じルートで下るという。
一緒に行動するわけではないが
やはりなんとなく心強い。

西方にハイマツ帯を進み、西の肩で岩場を越える。
そのあとは急な下りが1時間ほど続く。
この下りでかなり膝に負担がかかったようだ。
さらに1時間ほどで御小屋山だが、
山頂の三角点は気がつかなかった。
時間は12時を回っていたが、美濃戸口で何か食べる事にし、
小休止の後、先を急ぐことにした。

さらに1時間ほどで登山口についたが、
その後の車道歩き20分が一番つらかった。

美濃戸口でまずアイスを食べ、
うどんを頼んだが疲れすぎで食欲がわかず、
ほとんど食べられないまま、バスを待った。

待ち時間に出会ったあかとんぼです。

まったく眺望がありませんでしたが、八ヶ岳の最高峰を踏めた満足感で一杯です。

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