2003年11月1日
矢立石登山口〜日向山〜錦滝〜矢立石登山口
あかとんぼさんの「愛」のきり番のご縁でお邪魔するようになった
milkさんの「二人で山歩き」で、日向山のレポを見た。
全く聞いたことのない山名だったが、早速アルペンガイドと、山と高原地図を買ってきた。
南アルプス前衛の山と紹介されていたが、地味な山で登山者が少ないと書いてある。
ガイドブックの情報だけではおそらく興味はわかなかっただろうが、
レポを見れば見るほど興味がわいてきた。
善は急げ、紅葉の時期もぴったりとのことなので早速出かけることにした。
駐車スペースも少なそうだし、朝早いのはそれほど苦ではない。
午前4時45分に自宅を出た。
今回も暗い中、走り始めると霧雨だ。
幸いたいしたことはないようだ。とにかく行ってみよう。
駐車スペースにはトイレもないとのことなので |
朝食はオニオンスープと 昨夜作っておいたクロワッサンサンド。 オニオンスープは、 硫黄岳以来マイブームとなっている。 |
見ると、ペットボトルに水を汲んでいる人が… 2リットルのボトル20本ほど。 次の人はポリタンク数個。 看板には「白州・尾白川天然水」 硬度30、ペーハー7の軟水とある。 早速持ってきた水をいれかえる。 (帰りは行列でした。) |
午前7時過ぎ、登山口に向け出発。 白州中学校を過ぎ、しばらくすると 道は舗装されてはいるが すれ違いはできないだろう。 前からきたらバックも難しいな、 と思ったが、この時間では当然1台も来なかった。 やがて登山口に到着。 方向転換し、路肩に駐車。 ちなみに4台目でした。 (帰りに数えたら34台でした。) |
午前7時30分、登り始め。 登山口には 「矢立石 日向山ハイキングコース入口」 の標識が立っている。 道はよく整備されていて歩きやすい。 いたるところに「ハイキングコース」の標識と、 登山道の標識が。 でもやはり、かなりの登りだ。 すぐに汗ビッショリ。 |
矢立石を探しながら登っていったが、ついによく分からなかった。
でも、大きな石が多くあり、石から木の生えているように見えるところも何ヶ所か…
また、石を組んで作った炭焼窯の跡もあった。
落ち葉の敷きつめられた登山道には 山栗のイガがたくさん落ちているが、 中身は既に野生児?に食べられたらしく ひとつも残っていない。 歩きやすいがひたすらの登り。 展望もなく休憩ポイントも見つけにくいが、 1時間ほど歩いたところで 木立の向こうに鳳凰三山が見えたところで休憩。 |
地蔵岳のオベリスクが間近に見えて感激。
落ち葉の下は砂。 関東ローム(赤土)に慣れた者には珍しい。 ところどころに綺麗な紅葉が見える。 傾斜の少なくなったあたりから、 辺りは笹原だ。 笹を見るとつい枚数の話になってしまう。 今日は余裕の時間なので数えてみると、 小さいものでは5枚。 大きいもので6枚。 いずれもそれに 枯れかかった1枚がついているというのが多かった。 以上、ご報告します。(笑) |
傾斜の少なくなった道を歩いていると、 上から何かが笹にバサッと落ちてきた。 見るとどんぐり。 直接当たったら痛いだろうな と話していると、腿に当たった。 ほら、と振り向くと局長がニヤリ。 拾って投げたんだ。 |
笹原のなか、 少し下ったところにあるのが自動雨量計。 解説パネルは剥げ落ちて何も読めなかったが、 これがアメダスのデータになるのかな? 登り返したところに「→三角点」の表示が。 覗いてみるとひっそりとした山頂に 三角点と、標識があった。 平坦な道を進む。 右にカーブを切ったあたりで展望の開ける予感が。 登りきったところで、突然目の前が開けて、 今までとは全く違う景色が目に飛び込んできた。 すっごーい! |
白い砂と、唐松の黄色、遠くの紅葉、八ヶ岳の絶景。
言葉に表しきれない景色だ。
白の向こうに赤・黄・緑 |
白砂の斜面 |
|
岩と唐松の向こうに遠く八ヶ岳 |
遠くの山肌の紅葉 |
山頂標 |
雲に浮かんだ八ヶ岳
甲斐駒と鳳凰三山もうっすらと…
(帰りがけに綺麗に見えたので写真はそちらで)
砂の上には苔が生えたり、 ひずめの足跡があったり… |
まわりでは何組かがレジャーシートを広げ休んでいる。
砂浜と同じだ。
この山頂はレジャーシートがあると便利だ。
持ってきたインスタントお汁粉を作る。
蓼科山では寒くてお汁粉がいいなと思ったが、今日は暑いくらいだ。
十分景色を楽しみ、錦滝に下山。 少し下ったところで、 最初に見えた岩山に登ってみると 大明神と書かれた石碑が立ち、 お賽銭もチラホラ。 |
錦滝への下山路は、 最初はそれほどでもなかったが、 途中から、ロープや鎖のついた箇所が出てきた。 登ってくる何組かと出会ったが、 かなり辛そうだ。 登りにはちょっと使いたくないな。 |
鉄梯子を下ったあたりから、 水音が大きくなってきた。 しばらく進むと四阿があり、 目の前が錦滝だ。 |
ここから、林道をのんびりと車までもどる。
甲斐駒、鳳凰三山、紅葉と景色を楽しみながら…
このあと、 尾白川渓谷も少し歩いてみようと思っていたが、 なんとなく疲れてしまい、 道の駅に戻って昼食。 このてんぷらもりうどんが 尾白川天然水を使った手打ちうどんで なかなかいけた。 |
帰りは、国道20号を上り、韮崎から中央高速に。
行きにおりた長坂からは山道だったが、
こちらの方は道が良く、信号も少なく走りやすい。
都心からは韮崎ルートがお勧めです。
不思議な山頂と、南アルプスを間近に見られ、感激の山行でした。