北アルプスに魅せられて                                    山の靴跡

檜洞丸

シロヤシオをめざして

2004年5月26日
西丹沢自然教室〜ゴーラ沢出合〜檜洞丸〜熊笹の峰〜犬越路〜用木沢出合〜西丹沢自然教室

シロヤシオツツジ
22日に行かれたあかとんぼさんの情報によると、あと数日だろうとのことである。。
天気が良さそうなので、思い切って出かけることにした。

午前4時半、起床。
昨夜寝るのが午前零時をまわってしまい、寝不足である。
午前5時15分、空に薄雲が広がっている中、出発する。

途中、東名海老名SAで朝食をとり、
西丹沢自然教室に着いたのは
午前7時15分。
平日だと言うのに、
駐車場には既に
たくさんの車が停まっている。

折りたたみの椅子を出し、
支度を整える。
ここまでの履物はビーチサンダル。
ピカリ♪さん、ありがとう。
西丹沢自然教室 靴の履き替え ピカリ♪さんのキリ番で頂いたビーチサンダル

 

登山口 7時30分。
身支度を整え出発、と思ったところで、
車におにぎりを忘れてきたことに気が付き、
局長に取りに戻ってもらう。

さて、いよいよ出発。
アスファルトの林道をしばらく進むと、
右に「檜洞丸4.8km」の指導標がある。
入口では、白い花がお出迎え。
上でも見られるだろうか。
日の入らない薄暗い沢沿いをちょっと進み、
木の階段を登ると緩やかな登りとなる。
その後、山腹の巻道を進む。
道端の白い花 登り始め

 

緩やかな登り こんな橋が・・・

周りは緑一色
吊橋のように揺れる橋

 

ゴーラ沢出合 スタートから50分ほどで
ゴーラ沢出合に着いた。
寝不足のためか
ちょっとペースが遅いようだ。
木の橋を渡ったところで小休止。
他に2組ほどが休憩している。
沢の水で顔を洗い、さっぱりする。
河原の白と新緑と青い空が綺麗だ。
10分ほど休んで急な登りに入る。
檜洞丸2.9kmの表示がある。
新緑と青空

 


(マウスを置いてください
鎖 階段を登り始めると、鎖が出てきた。
鎖を使わなければならないほどではない。
さらに少し登ったところで、
何気なく頭に手をやり、
帽子がないことに気が付く。
先ほど顔を洗った時に、河原に
忘れてきたようだ。
ザックをおろし、空身で取りに戻る。
その間も下から登ってくる人がいる。
平日だというのに混んでいるなぁ。

ガイドブックにあった展望台を目指し、
ひたすら登る。
展望はなく、ヤマツツジを見つけほっとする。
ひたすら登る

 ヤマツツジ

展望台 ひたすら登ること55分。
展望台に付いた。
ベンチには5人ほどのグループが
既に休んでいる。

唯一開けた先には、
富士山がかすかに見える。
今の季節は
これだけ見えれば良しかな。
かすかに頭を出した富士山

 

水分補給だけして先を急ぐ。
急登をひたすら登り続ける。
途中、空腹感が我慢できず、
菓子パンを半分ずつ食べる。

今日は寝不足のためか
ペースが上がらない。
いつもは写真を撮っていても
すぐに先に行った局長に追いつくのだが、
今日はなかなか追いつかない。

そこで休憩後、ザックを交換。
トレーニングを兼ね、約8kgを局長が背負う。
登る 食べる ザックが替わった。

 

山頂も近くなり、ザックも軽くなり写真を撮る余裕ができた。
まねっこの見上げる写真ですが、うまくいかない(笑)
白い花の変わりに紫の花が目立つ。
トウゴクミツバツツジ

 

このあたりから、足元に白い花が目に付くようになった。
しかし、見上げても全く花は見当たらない。
やがて、地面にたった今落ちたような綺麗な花が・・・
見上げるとやっとありました。
たった今落ちたような綺麗な花

(マウスを置いてください)

 


(マウスを置いてください)
バイケイソウの群生地を保護する
木道を進む。
新しい木道ができており、
新旧2本の道が続く。

やがて午前11時、山頂に到着。
写真を撮りながらとはいえ、
3時間半かかった。
やはり今日は調子が悪いのだろうか。
山頂 山頂の祠

 

今日は、きしめんを煮込む。
ワカメとゴマと梅干を入れる。
コーヒーを淹れ、のんびりする。

片付け始めたところで、
「こんにちは」と挨拶をされる。
一瞬誰だかわからなかった。
先に気がついたのは局長だった。
「副長さんですよね。 Sugiです。」
こんなところで知った人に会うなんてビックリしてしまった。
しばらくお話をする。
9時に駐車場に来た時は、最後に停められた1台だったそうで、
かなりの人を追い越してきたそうだ。
ここまで2時間半。
とても、一緒に歩けるスピードではないな。
Sugiさんはお嬢さんが学校から帰る2時半までに家に帰るとのこと。
犬越路に回る予定だったのでここでお別れする。
ビックリのひと時

 

急な木の階段を下ると、
前方にこれから進む稜線が見える。
登りは眺望がほとんどなかったので、
とても気持ちが良い。

さらに、こちらのほうが
シロヤシオもまだ咲いているようだ。
トウゴクミツバツツジとの競演もみられた。
犬越路への下り これから進む稜線 気持ちよい尾根道

 

シロヤシオ
白と紫の競演
トウゴクミツバツツジ

 

鹿に遭遇 熊笹の峰あたりで鹿に遭遇。
驚かせないように写真を撮る。
大きなぶなの脇を通り
気持ちよい道を進む。
立派なぶな

 

犬越路まで2.8kmの表示。
ここからは、急な下りだ。
梯子や鎖が連続する。
このルートの登りはきつそうだ。
梯子が何回か・・・ 鎖も何回か・・・

 

朝登った稜線 大コウゲ、小コウゲを越え、
犬越路に着いたのは
13時50分。

この下りはかなりきつかった。
久しぶりに膝に来てしまった。
それにしても、途中、
20名ほどのツアーと
すれ違ったが、大変だろうな。

目の前には
朝登った稜線が良く見える。
犬越路のベンチ

 

つらい下りのスタート ここからの下りは、局長はダブルストック。
だいぶ膝が痛いようだ。
用木沢出会いまでは2.5km。

背丈以上の笹の中を進み、
コシツバ沢という涸沢を渡る。
下りはそれほど急ではないのだが
膝が痛いのでスピードが上がらない。

杉の植林の中を過ぎるとやがて沢に出る。
背丈ほどの笹薮 涸沢

 

沢だ〜 水が透き通っている

沢に出てからは、急に元気が回復した。 

橋 橋

橋
橋

 
色をつけたような葉

 

用木沢出合 午後3時。
用木沢出合に到着。
西丹沢自然教室まで1.8kmの表示。
最後の林道歩きだ。
林道歩きがつらい

 のんびり進み、今朝入った登山口を過ぎたあたりで、
「車の鍵はもらってないよね。」
と、局長に聞く。
今朝、車におにぎりを取りに戻ったあと、鍵をもらった記憶がない。
当然、いつも入れるズボンのファスナー付きポケットに鍵は入っていない。
局長は、 おにぎりをザックに入れたときに渡した、といっている。

どこかで落としたのだろうか。
駐車場に付くと車は無事だった。
局長がスペアキーをもっているので何とかなるが、
ダメモトと思って自然教室の人に聞いてみることにした。

「車のキーの落し物なんて届いてないですよね。」
窓口にいた若い男性が笑顔で
「日産の車ですよね。」
といって窓脇に吊るしてあった鍵を出してくれた。
「どこにあったのですか。」
「そのノートの上においてありました。」

ノートの上に置いた記憶はないが、
おにぎりをザックに入れるときに置き忘れたのを、
誰かが届けてくれたのだろう。

よかった〜

何とかシロヤシオに会えました。
それと、思いがけない出会いも・・・

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