北アルプスに魅せられて                                    山の靴跡

硫黄岳 冬

2006年2月28日〜3月2日
1日目 美濃戸口〜美濃戸〜北沢〜赤岳鉱泉
2日目 赤岳鉱泉 停滞

3日目 赤岳鉱泉〜赤岩の頭〜硫黄岳〜赤岩の頭〜北沢〜美濃戸〜美濃戸口

「本格的な雪山登山に挑戦! 八ヶ岳・冬山縦走」
なんとも魅力的なタイトルを見つけてしまった。

赤岳鉱泉から硫黄岳・東天狗岳を縦走し、黒百合ヒュッテまで。
一昨年「天狗岳雪上訓練」でお世話になった福田さんとさかもとさんのツアーである。
火曜日から2泊3日、予備日1日。
月末なので10日ほど前になってやっと休める目処が立った。
雪崩事故のあった後なので、その心配も合わせ電話すると、ルート等は変わるかもしれないとのことである。
天気は1週間前から雨の予報・・・

午前8時34分。
八王子から「スーパーあずさ」で茅野に向かう。
今日は予報は晴だが、空はどんよりしている。

・・・が、小淵沢の辺りで晴れてきましたよ(嬉)
左の車窓からは甲斐駒が、
そして、右の車窓からは編笠山を手前に
八ヶ岳が見えてきた。

 

待ち合わせは茅野駅東口。
いつもはバス停のある反対側にしか降りたことがなかったが、
まだ工事中の部分もあるが、きれいに整備が進んでいる。

この建物は駅に続いているが、なんだったかな?(笑)

ここで12月に中房温泉でお会いした福田さんと再会。
既に東京から参加の女性が到着していた。

名古屋からの5人とさかもとさんを待ち、ジャンボタクシーで美濃戸口に向かう。

  

 

美濃戸口では青空に少し白い雲が見える。
ここで昼食を済ませてから出発する。
フリーズドライのキムチスープとおにぎり。
おにぎりは、ハンディウォーマーと一緒に
ポケットの入れてきたので暖かかった。

このまわりには雪はまったく見られない。
美濃戸までの林道も雪は少なそうだ。
さぁ、スタート。
足元は土・・・
すぐの北斜面が最大の難所。
凍っていてツルツル・・・
途中は雪も少なく、
1時間ほどで美濃戸が見えてきた。

 

赤岳山荘の前で小休止。
人が着いたところで建物の中から犬のお出迎えが・・・

しばらく動き回ったあとはソファの上でゴロリ・・・

この小屋の前の広場にも
アイスクライミング用の小さな人工ウォールがあった。

「天気悪くなるのに山に行くかね。」と小屋の人。
・・・やっぱりダメかな・・・

 

阿弥陀岳を正面に見てスタート
南沢分岐
ここからもしばらくは林道が続く。
アイゼンは必要なく、上着も暑くて脱いだまま。

南沢との分岐を過ぎ、林道を進む。

足元は白い雪だが、
周りの景色は冬ではないみたい・・・

さっきの小屋の人に話では、昨日雨だったらしい。
雪がない・・・

 

北沢にはいる橋をわたった所で小休止。
ここで、全員アイゼンを装着する。

 


小屋が見えた
ここからやっと足元が登山道。
沢沿いを歩き、何度か沢に架かった橋を渡る。

小屋が見えてきた時には空はすっかり曇り、
目の前に見えるはずの横岳は
低く下がった雲の中だった。

カーブを曲がったところで目の前に
アイスクライミング用の人工ウォールが見えた。

 

小屋の受付を済ませ、食堂で休憩。

テーブルの上には地ビールと沢山のおつまみ。

 

夕食はステーキ
自分で焼く
午後6時からの夕食はステーキ。
山小屋の食事とは思えない。

食事のあと、隣のテーブルから挨拶があった。
メンバーの一人が還暦を迎えられ、
みんなでお祝いをしたいとのこと。

ワインで乾杯!

還暦のお祝い

 

福田さんから明日の予定発表
・雨、吹雪の場合は行動しない。
・午後天候が回復すれば中山乗越辺りの散策も・・・

 

 

2日目
午前5時、外に出てみるとミゾレ。
小屋の前の温度計は2℃をさしている。
このまま雨に変わるだろうから、今日は停滞。

お湯を沸かし、テルモスにコーヒーを入れる。

 

午前6時半の朝食のメニューは
さんま、肉じゃが、納豆、のり・・・
朝食も豪華だ。

 

食堂の壁にはレリーフの地図がかかっていた。

 

停滞の一日はテーブルを囲んで、
クマのケンジ君の話を聞いたり、
本を読んだり、
昼寝をしたり・・・

かたや、アイスクライミングのグループ15名は
雨の中、外で一日中練習・・・

 

一瞬だけ見ることが出来たこの日最高の景色

 

行動しない一日でもおなかはしっかり減る。
夕食は味噌仕立ての鳥鍋とホッケ。
今日も豪華だ。

 

福田さんから明日の予定発表
・最新の予報では今夜は雪、明日は朝から晴れ
・午前7時半に出発し、予定通り縦走する。

明日に期待・・・

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