北アルプスに魅せられて                                    山の靴跡

川苔山

2004年4月17日
川乗橋〜細倉橋〜百尋ノ滝〜東の肩〜川苔山〜大根ノ山ノ神〜鳩ノ巣

アズマイチゲの話題であかとんぼさんから川苔山を紹介された。
川苔山はえびさんのレポを見た時から行こうと思っていた山である。
花の時期がちょっとわからないが、夏の北アルプスに向けたトレーニングを兼ね、出かけることにした。

奥多摩駅発午前8時30分のバスにあわせ、午前6時に家を出る。
途中、コンビニで飲み物とサラダ巻きのすしを買う。
あわせて、最近、某掲示板で話題に上がったショコラオレンジポッキーを買ってしまった。
 山行とはまったく関係ありません(笑)

 奥多摩駅ではちょうど階段の前に停車。
ゆっくり改札を出ると、目の前に東日原行きのバスが止まっていた。
誰も乗っておらず、拍子抜けしていると、あとからたくさんの人が押し寄せてきた。
あっという間にぎゅうぎゅう詰の満員。 すぐあとに臨時バスが出たようだ。

ちょうど15分で川乗橋に到着。
ほとんどの乗客がここで降りる。
ここから、細倉橋までは
しばらくアスファルトの林道歩きである。
ツアーの団体がいるようで、
その前に出発することにした。
たくさんの登山客

 

朝日をうけた若葉が光っている。
向こうの山肌は、濃い緑、淡い黄緑と
たくさんの色で塗られた塗り絵のようだ。
ところどころにまだ少し残っている桜が
淡いピンク色に見える。

道端に目をやると、たくさんのスミレである。
この日は1日いろいろな種類のスミレに出会った。
今日、出会ったスミレたちです。
それぞれの名前までは難しい・・・ 

 

沢沿いの林道である。
覗き込むと綺麗な水がたくさん流れており、
ところどころに小さな滝もある。

道端のスミレやその他の花を見ながら
まもなく細倉橋に着いた。

ここで小休止。
朝、買ったサラダ巻きを半分
エネルギー補給する。

ここから、いよいよ登山道の始まりだ。

 

いよいよ登山道へ。
すぐに木の橋を渡る。
小さな滝の上の橋も。
歩く登山道の脇には
綺麗な流れが

 

やがて道は沢を下に見るように、山腹を登って行く。
道幅は一人が通れるくらいで、片側が谷に落ち込んでいるおり、
時々下に小さな滝が見えたりする。

ヒトリシズカだ。
こんなにたくさん、かたまって咲いているのは初めて見た。
ここ以外にもたくさんのヒトリシズカに出会えた。
 

 

やがて目の前に百尋の滝が見えた。
滝のすぐ下流、右岸は崩壊している。
ちょっと前のガイドブックには、
そのため谷間には下りられないと書いてあったが、
今は下りられるようだ。
下に下りて見上げると、結構迫力のある滝だ。

写真を撮りながらのんびり来たので
出発から2時間かかっている。

小休止のあと、いよいよ山頂を目指す。

 

梯子を登り、急登の道を進む。
しばらくの急登の後、道はなだらかな明るいルートとなる。
ちょうどツツジが満開の下を通る。
ミツバツツジだろうか・・・
やがて道は下りとなり、下りきったところが火打石谷。
ちょっとした広場があり、小休止。
時間的にも少しお腹が空いてきたので、ウィダーインゼリーでエネルギー補給をする。
後からきた何人かも、ここでおにぎりをほおばっている。

沢を渡り、また登りが始まる。
道の両側はいろいろな花が現れる。
次の分岐点で左に道をとり、さらに急登を進む。
やがて、道はえぐれ、緩やかになってくる。
そこを越えると、東の肩に出た。 

小屋が建っているが、営業している気配はまるでない。
ちょっと離れたところにトイレらしき建物もあったが、どうやら違うようだ。

時間もすでに12時を回っている。
山頂は混んでいるだろうと、小屋の裏手でいつもの通りうどんを煮込む。
いつもと同じくコーヒーを淹れ、しばし休憩。
しかし、吹き抜ける風が以外に強い。
快晴だと思っていたが、いつのまにか少し雲がかかっている。

休憩のあと、西への急坂を山頂に向かう。

 

やはり山頂はたくさんの人で混んでいる。
天気はよいが、景色は霞んでいまいちである。
しかし、大岳山、御前山、三頭山は目の前に見えており、
大岳山の向こうに薄く見えているのは
丹沢山塊ではないだろうか。
座る場所もないくらいの混み方なので、
しばらく回りを見回した後、すぐに下山する。

東の肩に戻る。
ここからの下山は、最短コースが鳩ノ巣駅へ。
その他、赤杭尾根(あかぐなおね)から古里(こり)駅へ。
また、鋸尾根から大ダワを通り、鳩ノ巣へ抜けるコースと、たくさんある。
しかし、今日の登りは標高差960mである。
久しぶりの山歩きに、以外に体力を消耗しており、迷わず最短コースを選択する。

下山路は最初は急下降の道だが、しばらくすると緩やかな杉の植林帯になる。
樹林帯が切れ、日のあたるところではスミレをはじめいろいろな花が現れる。
一輪だけ開き始めた二輪草に出会えた。(ピントが甘かった。)

やがて、本仁田山からの道と合流する大根ノ山ノ神に着いた。
杉の大木の下に小さな社がまつられている。
小さいながら、凝った造りである。
さらに下ると、地図に出ていない分岐点が出てきた。
どちらも鳩ノ巣駅になっているが、右は熊の神社経由になっている。
しかし、地図には出ていない。
先行する何人かが迷わず左に進んだので、同じくそちらに道をとる。

やがて正法院という寺の裏手から舗装路に出る。
登山道の入り口が寺の裏手というのは多いような気がする・・・

急勾配の舗装路をまっすぐ下る。
脇にはこんなお稲荷さんも・・・
やがて踏み切りに突き当たった。
左側にホームが見えるが、
ちょうど上りの電車が出たところだった。

駅前の広場に立派なベンチがある。
そこにザックを降ろし、切符を買いに改札口に向かうと、券売機が故障である。
しかも、無人駅。
インターホンで呼び出すと降りる駅で精算してくれとのことである。
しかし、このあともたくさんの登山者にインターホンで呼び出されるのかと思うと、
駅員さんがかわいそうになった。

駅前に1軒ある店でアイスクリームを買い、電車がくるのを待つ。
来た電車は4両編成の「四季彩号」
1両目が「春:さくら」2両目が「夏:ひまわり」3両目が秋:もみじ」4両目が「冬:雪の結晶」のデザインだ。
1両目に乗ってさらにびっくり。
座席がすべて渓谷側を向いている。

しかし、特急でもなくこんな車両ははじめてみた。

お目当ての花には出会えませんでした。いつ合えるのでしょう・・・

この日、出会った他の花はこちら

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