ダイヤモンド富士は?
2003年12月22日
陣馬高原下〜陣馬山〜景信山〜城山〜高尾山
冬至。
冬至には高尾山頂からダイヤモンド富士が見られる。
どこかで聞いたことがあったが、あかとんぼさんからも教えていただいた。
なにより、あかとんぼさんやcelesさんのページで
素敵なダイヤモンド富士の写真をたくさん見せてもらっているうちに
どうしても自分の目で見たくなった。
今年の冬至は12月22日 月曜日、平日である。
平日ならばそれほど混まないだろう。
せっかくなので、陣馬山から高尾山に縦走し、最後にダイヤモンド富士を見ることにしよう。
昨年は明王峠から相模湖に下りてしまったので縦走は持ち越しになっていたのでちょうどよい。
局長も一緒の予定だったが前夜体調を崩し、久しぶりの単独行となった。
京王八王子駅発午前7時10分が陣馬高原下行きのバスの始発である。
6時過ぎに自宅を出るときは、やっと明るくなるところだった。
東の空は少し雲がある程度で、天気のよい予感がする。
午前8時過ぎ、バスは最後のひとりの乗客となった私を乗せ、陣馬高原下に着いた。
歩き始めの車道脇に何基かの石碑が立っている。 ここから和田峠までは 約1時間のアスファルトの車道歩きだ。 ここが一番疲れるとこらかもしれない。 道路舗装工事の看板があり、 砂利を積んだ小型のダンプカーが何台か 峠に向かっている。 ただでさえ苦手な車道歩きが さらに辛いものになってくる。 |
15分ほど進んだところで「新陣馬山ハイキングコース」の看板が出てきた。
前に来た時もあった気がするが、そのときは初めてのこともあり、そのまま和田峠に進んだ。
今日は、また小型ダンプが2台来たこともあり、そのコースを行ってみることにする。
ハイキングコースは和田峠を通らず、 直接、陣馬山の山頂に向かっている。 登山道はしっかりと整備され、 指導標も何ヶ所かにたち危険な箇所もない。 樹林の中の山腹の急な登りでどんどん高度をかせぐ。 八王子をバスで出たときはかなり雲があったが、 いつのまにか綺麗に晴れてきたようだ。 ところどころさす陽が眩しい。 登りは急だが、車道歩きよりはずっと気持ちのよい道だ。 歩き始めから1時間ほどで、道は平坦となった。 |
やがて前方に小屋が見えてきた。 締め切られており、 何に使われているのかわからない。 脇の斜面を見ると この季節に たくさんの白い花が咲いているようだ。 |
よく見ると、花は花でも氷の華である。
それにしても、自然の力は凄いものだ。
人工的にはどうやっても造れないのではないだろうか。
ここからひと登りで陣馬山の山頂である。
すぐに富士山が目に飛び込んできた。
南アルプスも見えている。 最高の眺望だ。 |
前回来た時はいまいちの天気で眺望はまったくなかった。
今日は凄い景色を独り占め。
しばらくしてもう一人登山者が現れたが
いつのまにか先に行ってしまい、また一人になった。
素晴らしい天気のもとの白馬 |
これはよく見る方位盤 |
前方に見える山が手前に書いてある方位盤 |
茶店は休みだった。 ベンチでエネルギー補給の お稲荷さんをひとつ食べていると、 犬が2匹寄ってきた。 首輪をつけているので誰かが連れてきたのだろうが 飼い主は見えない。 |
タップリと景色を楽しみ、いよいよ高尾山への縦走を開始する。
関東ふれあいの道の道標が 埋め込まれた縦走路は朝日がさし、 気持ちよく歩ける。 右を見ると樹林越しに常に富士山が見える。 ほとんど起伏のない道を進み、 あっという間に明王峠に着いた。 明王峠の茶屋も休みだった。 |
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明王峠からの富士山
前回はここから相模湖に下りてしまった。 (実は道を間違えたのだった。) 今日は茶屋の横を回り、間違いなく景信山に向かう。 茶屋の脇には不動明王尊の石碑が立っている。 ほんの10分ほどで底沢峠に着く。 今度は左側の視界が開け、 初めての奥多摩で登った 特徴的な大岳山がよく見える。 |
明王峠から1時間で景信山に着いた。 アップダウンがあまりないので だいぶ早かったようだ。 ここにも誰もいない。 たくさんのテーブルは使い放題。 富士山が正面に見えるテーブルに 荷物をおろす。 |
景信山からの富士山
富士山を目の前に早めの昼食。 今日はコンビニの鍋焼きうどん。 そのうちに何組かの人たちの姿が 見えるようになったが、 それにしても、 さすがに平日はすいている。 場所を移動すると、 相模湖も見える。 |
ゆっくり休憩を取り、小仏峠に向かう。
小仏峠の茶屋も休みだった。
お地蔵様、明治天皇巡幸碑などが立ち、45分ほどで城山に着いた。
城山は昨年の10月に高尾山からきたが、そのときのほうが寒かった。
今日は本当に暑いくらいだ。
ここの茶店は営業中だった。
人影も増えている。
今日はどこからも富士山が綺麗だ。
城山からの富士山
城山からは相模湖の上に富士山が見える。 昨年はここから相模湖に下ったのだ。 ベンチで休んでいると 大きな犬が近づいてきて 近くで昼寝をはじめた。 今日は犬と相性が良いようである。 |
時間は午後1時。
まだちょっと早いだろうが、最後の目的地、高尾山に向かうことにする。
一丁平に向かう北斜面でまた氷の華を見つけた。
ここでは三脚を構えたカメラマンが何人か写真を取っている。
一丁平には まるで見張りをしているような 自然のオブジェが立っていた。 |
高尾山の山頂見晴台を目指し、モミジ台への長い階段を登る。
モミジ台の茶店の少し手前の展望台に
まだ2時前だというのに、既に5〜6人が三脚をセットしている。
山頂は後のほうだと写真が撮りにくそうなので
ここで最前列に場所を決める。
空いたスペースでお湯を沸かし、コーヒーを飲んで時間をつぶす。
寒さを予想し十分温かい格好をしてきたが、
太陽の光は暑いくらいだ。
カメラをセットし、アングルを決めておく。
逆光になるので富士山は霞んでいる。
やがてカメラの台数はどんどん増えてゆき、
最終的には50〜60台位にはなったのではないか。
ほとんどの人が写真のコンテストに応募しているような人たちらしい。
200ミリから300ミリの望遠をつけたNIKON F3とかF4を持っている。
1番の人は朝8時からきているとか、昨日はちょっと右側だったとか
ダイヤまで時間があるのでいろいろな話し声が聞こえてくる。
午後4時を過ぎ、太陽が富士山に近づいてくると、眩しさで見にくくなる。
やがてちょうど富士山の山頂中央に太陽がかかった。
まわりではシャッターを切る音がひっきりなしに続いている。
どんどん太陽は沈んでゆき、最後のきらめきを残して富士山の後に隠れた。
(この間の写真は残念ながらありません、が、しっかりと目には焼き付けました。)
シルエットの富士山はなんともいえず綺麗でした。
山頂展望台には まだたくさんの人たちが 名残惜しそうに残っている。 ここは、ちょっと後ろに下がると 電線が見えたりするので、 やはりモミジ台の方が良さそうだ。 |
この時期、ケーブルカーが延長運転されており、最終が午後6時。
夜景を楽しんでもゆっくりケーブルカーで帰ることが出来た。
ダイヤの写真は残りませんでしたが、充実した奥高尾の縦走が楽しめました。