北アルプスに魅せられて                                          番外編

楼蘭王国探検記

1995年10月17日(火) 11日目

 

午前7時、朝食はお汁粉とクラッカー。
かなり疲れているが、今日頑張れば車のあるベースキャンプに戻れる。
3日で帰る予定が、歩き始めた初日のロバの迷子があったので、
ベースキャンプを離れて京で4日目である。

午前9時、出発。
行きと違い、ロバも荷が軽くなり、また、道がわかっているせいか、スピードが早い。

午後2時、3回目の小休止。
ベースキャンプまで3.6kmに迫った。
GPSで確認すると、南に見える3つの砂丘の一番左側の砂丘の麓にベースキャンプがあるはずだ。
ウィグル人のアンさんが、「砂丘の上に人がいて、左に動いている。」という。
目を凝らしたが、見えない。
しかし、全員が急に元気付き、足が速くなる。
目標地点がわかったので、コースも闇雲に一直線となる。

午後3時20分。
人が手を振っているのが見える。
見えた時からなぜか涙が止まらず、駆け足でベースキャンプに飛び込んだ。
つぎつぎとみんなと抱き合って泣いた。
誰かがつめたく冷えた洋ナシをくれた。
泣きながら齧る、本当にうまい。
最後に同じスピードで歩きとおしたO氏が到着するのを、全員で拍手で迎える。

落ち着いたところで、お湯を貰い、顔と手を洗い、やっとほっとした。

夕方から、テントの脇にしつらえたテーブルでパーティである。
ジーさんが挨拶して乾杯。
続いてO氏が返礼の乾杯。
それから、14人の乾杯が続く。
目の前にはおいしい料理が並ぶ。
(メニューの記録がないほど感動していたようだ。

ベースキャンプでパーティ

 

この後、星空を見た記憶はあるが、何時に眠ったのかは覚えていない。

 

  

 

1995年10月18日(水) 12日目

 

この日はゆっくり休み、午前8時起床。
タマゴスープ、マッシュルームスープ、ヤキメシの豪華な朝食である。

今日は米蘭までの移動である。
午前10時出発。
来たときの轍が残っているので4台の車は快調に進む。
途中、何度かの小休止をはさみ、午後4時半、白骨体のあった場所まで来た。

しかし、砂漠にはどこかに落とし穴があるようだ。
午後5時、1台のトラックがオーバーヒートする。

さらに、午後6時半、川の跡でランクルが砂にはまって動けなくなる。
トラックの到着を待ち、牽引されて脱出できた。

夕日が沈み、暗くなった中を走る続け、出発から12時間、米蘭に到着した。
午後10時、招待所に着いたが、料理人は既に帰宅していない。
近くの食堂を空けてもらい、やっと夕食にありつけた。
今日の料理はウサギ肉だった。
この日も乾杯が続く。

街は、たった一つのデパート(雑貨屋)に豆電球のネオンが輝き、
ホールからは「北国の春」が聞こえる。
今回の中国人スタッフは皆、この歌が歌えた。

午前0時30分。 あっという間に就寝。

招待所の部屋







1995年10月19日(木) 13日目

 

午前8時起床。
テント生活の荷物を全て整理する。
カバンは砂だらけ。
タオルを1本雑巾にして拭くがまったく取れない。
銀のテントマットはウィグル人のガイドが使うというので置いていくことにした。

10月9日以降風呂に入っていないが、乾燥しているのでそれほど気にならない。
今晩はコルラのホテルに着く予定なのでやっとシャワーを浴びることが出来そうだ。

 

例によって、1時間遅れの午前11時30分出発である。
この日は初めての曇り空。
朝から大変な強風で黄砂の嵐である。
10mくらい先しか見えず、前の車の砂埃でさらに見えにくくなる。

出発してすぐに自転車に乗ったヨーロッパ人二人を追い越しただけで、
あとは1台の車とすれちがうこともなく、チャリクリクへ向かう。

 


市場
午後1時半、チャリクリクに到着。
昼食はイスラムラーメン。

隣の店でナンを焼いている。
焼き立てを食べたがとてもおいしい。
ナン
(マウスを乗せて)

 

午後3時10分、コルラに出発。
ここから延々500kmの一本道である。
来るときは夜だった「ウルムチから1000km地点」で記念撮影。
さらに、胡楊の林でも記念撮影。

ウルムチから1000kmの標識
胡楊の黄葉林
この林はまだまだ枯れないだろう。

 

午後10時10分、イリに着いた。
が、後に続くチェロキーが来ない。
30分遅れで到着したが、途中2度パンクをしたようだ。
2度目はスペアがないので、後から来たトラックを待って修理をしていたので遅くなったようだ。
ここでの夕食はまたもやイスラムラーメン。

午後11時、すぐに出発する。

コルラの手前数kmのところでアクシデント発生。
大きな水溜りのすぐ先の砂山(風に吹き飛ばされた砂が積もったらしい)に
時速70〜80kmのランクルがもろに突っ込んでしまった。
ものすごい衝撃で、しばらく息が止まって、痺れが取れない。
O氏が体勢を整えるのが遅れ、前のシートにぶつかってしまった。
持っていたバンテリンを塗り、ホテル到着後病院に行ったが、単なる打撲という診断に胸をなでおろす。

午前0時30分。
やっと風呂に入ることが出来た。
顔の日焼けが酷く、砂まみれである。
髪も一度洗っただけではだめで、二度目でやっと綺麗になった。

お湯のでは悪く、洗面所の床はいつも水漏れ状態、バスマットがなく、バスタオルを床に敷く、
時計が壊れていて時間がわからない、空調が効かず部屋は寒く、廊下のほうが暖かい・・・
最悪のホテルだが、それでもテントに比べれば快適である。

久しぶりにやわらかいベッドで眠れた。

 

楼蘭王国探検、初めての中国でさまざまな体験が出来た。

この後は中国観光旅行です。

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