2004年4月21日
桜森林公園〜寂ショウ尾根〜滝子山〜鎮西ヶ池〜すみ沢〜道証地蔵〜桜森林公園
いつも掲示板に遊びに来てくれるsoraさんから、滝子山の話を聞いたのはしばらく前のことである。
芽吹きの時期もいいかな、とのことだったので、お気に入りに登録しておいた。
4月に入り、えびさんが行かれたレポを見、地図を買ってきた。
すると、寂ショウ尾根は破線ルートになっている。
岩場あり、道不明瞭、上級者向き。
でも、お二人の話では何とかなりそうだったので、快晴予報に後押しされ、出かけてみた。
久しぶりに、午前5時半出発。
しかし、既に太陽が上がっており、この季節の早朝出発は楽である。
コンビニで朝のパンと、昼の筍おにぎりを買い、談合坂で朝食。
大月インターで下り、迷わず桜森林公園に午前7時過ぎに到着した。
既に桜は終わっており、 入り口にはロープが張ってあったが、 八重桜がちょうど満開だった。 桜の季節は混むのだろうが 今日はひっそりとしている。 車も地元の軽自動車が1台止まっているだけだった。 身支度を整え、7時半出発である。 |
公園の入り口脇には 「滝子山大鹿峠登山道」の標識がある。 まずは、この林道歩きである。 しかし、すぐに 消えそうな文字で残っている 「寂ショウ庵」の標識が出てきた。 聞いていなければ通り過ぎてしまうだろう。 ここであっという間に苦手な林道に別れを告げ、 なだらかな道を進む。 |
登山道の両脇にはすぐに花が姿を現した。 ヒトリシズカはしばらくの間 かなりの株が続いており、 スミレは今回も何種類も姿を見せる。 花は似ていても、葉の形が違ったり、 やはり、スミレを区別するのは難しい。 |
5分ほどで小屋の建っているところに出た。 「梁山泊」の表札と、ランプがかかっている。 もうひとつの入り口には「匠工房」の表札が。 今日は、人はいないようだ。 ここに寂ショウ庵があったのだろうか。 八重桜が満開で、他にも花が多い。 |
小屋の裏手に 「寂ショウ尾根入口」の標識があった。 この標識が林道からの分岐点にあれば 迷わないだろうに・・・ さらに、コース図とコースタイムの書かれた看板も。 それによると 「寂ショウ尾根コース 3.5H」 現在地(30分)峰の山分岐 (1.5H)富士見岩(1.5H)頂上 とある。 しかし、地図には峰の山分岐も富士見岩も 見当たらない。 まぁ、11時くらいには着くということだけはわかった。 看板はS60.4.1寂ショウ苑製と記載してある。 どうやら、寂ショウ庵ではなく、寂ショウ苑らしい。 ちなみにショウは立心偏に尚である。 |
なだらかな道を進むと朝日が入るようになってきた。 やがて、イカリソウが姿を見せた。 しばらく、イカリソウとヒトリシズカとスミレの コラボレーションが続く。 やがて鉄塔の脇をとおり、 林道に出る。 |
林道を横切ると、すぐにロープの急登である。 ロープはそこだけだった。 しかし、登山道はいきなり急登に変わった。 すぐに汗びっしょりになり、 半袖のTシャツになる。 周りの木々はちょうど芽吹きの季節である。 葉の裏の白が目に付く。 |
30分ほど登ったところで振り返ると 富士山が頭を出した。 真っ白である。 それに、綺麗にはっきりと見える。 どうやら今日は最高の天気のようだ。 富士山に元気をもらい、先に進む。 紫のミツバツツジもまだ残っている。 地面にはこれから開こうとする ヤブレガサが・・・ 開いているものもある。 |
さらに30分ほど登ると、 今度は西に雪を被った南アルプスが見えてきた。 相変わらずの急登だが、 振り返れば富士山、西には南アルプスと 疲れを吹き飛ばす景色があるのは嬉しい。 富士山も先ほどより大きく見えている。 このあたりからいよいよ岩場になってきた。 |
この岩場を越えたところで南アルプスが大きく広がった。
近くに目をやれば、 これから開こうとする新芽。 足元には小さな黄色い花。 小さなフデリンドウかな。 |
さらに足を進めると、甲斐駒ケ岳も見えてきた。
このあと、小さなピークを何回か越え、やっと山頂に着いた。
時間は午前10時30分。
ルートタイムの看板を見たところから、2時間50分。
決してスピードは速いほうではないので、あのコースタイムが違うのかな?
山頂標識には1620mの表示が。 地図は1590.3mとなっている。? |
疲れがとれる手作りの山頂標識。 初小6年のみなさん、ありがとう。 |
富士山
南アルプス
八ヶ岳
さらに、北には黒岳が目の前に見え、まだ行ったことのない大菩薩峠に続く。
北東方向には遠く、特徴のある奥多摩大岳山のドーム状の山頂が見える。
さすがに平日である。
山頂は貸切状態。
朝、しっかり食べたので、あまりお腹がすかないが
コーヒーを淹れ、おにぎりを食べる。
30分ほどのんびりしたところで、第一登山者と遭遇。
引き続き、3人が登頂してきた。
狭い山頂なのでそろそろ下山にかかることにする。