北アルプスに魅せられて                                    山の靴跡

燕岳
・・・撤退・・・

2005年12月23日〜25日

1日目 宮城ゲート〜中房温泉
2日目 中房温泉〜富士見ベンチ手前〜中房温泉
3日目 中房温泉〜宮城ゲート

2005年の元旦は燕岳で迎えた。
さすがに今年の年末は家にいないと・・・
しかし、・・・燕山荘は12月23日から冬季営業が始まる。
うまく休みが取れればクリスマスに行けるかも・・・

早速、切符だけ取っておくことにする。
八王子発12月23日0時40分「快速ムーンライト信州81号」
今は自動券売機で座席の位置まで選ぶことが出来る。
12月に入ってすぐだったので、まだ余裕があった。

17日の合戦小屋までの雪の様子が燕山荘のHPに載せられた。
今年は雪が非常に多いらしい。
スタッフは20日に上山するそうだ。
休みも取れそうなのであらためて日程を考えると、
夜行で行っても、その日は中房温泉泊まりなので、早朝の特急に変更する。
八王子発8時1分「あずさ3号」、穂高着が10時43分。
このほうが眠れない夜行よりは体調もいいだろう。

20日以降、燕山荘のHPは毎日更新されるようになった。
22日、宿泊の予約を入れると、
「今年は雪が多いのでワカンをお持ちください。」とのことである。
スノーシュー、ストック、アイゼン、ピッケル・・・荷物が多くなってしまった。
天気は週末、寒波が緩みそうだが、どうなることやら・・・

昨年末の夜行と違い、早朝のあずさはそれほど登山姿は多くない。、
それでも、穂高の駅には登山姿が6〜7人。
最後に改札を出ると、2人の男性がタクシー待ち。
もう一人探していそうだったので、早速同乗させていただく。

宮城ゲートまで2880円。
3人で乗ると安いものだ。
さぁ、ここから長い林道歩きである。

 

午前11時15分、身支度を整え、12km先の中房温泉まで長い林道歩きのスタートである。
昨年歩いた道とはいえ、雪の量がまったく違う。
それに、今年は歩き始めるとすぐに雪がちらつきだした。

前後して歩く人たちのザックにも、ワカンかスノーシューがつけられている。

ツララの大きさも去年の比ではない。
帰りに聞いた話では雪の量よりも、寒さが厳しいらしい。
12月にこれほど気温が下がるのは珍しいようだ。
まわりの木も真っ白
ワカンは必需品といわれた
見事なツララ
除雪中、途中2回会った
雪があっても歩きやすい
午後3時20分、中房温泉到着
去年とおなじく4時間で着いたが、有明荘から先のなんとつらかったことか。
途中、2度ほどパンとコーヒー、スープを口にしたが、疲れすぎて宿に入っても食欲がわかなかった。

 

去年は新館の大広間だったが、今年は本館の1階、梅の5。
部屋に入ると、タクシーをご一緒した二人と同室だった。
8畳に3人、真ん中にコタツを置いてゆったり使える。

夕食までの時間に温泉に入る。
ここにはいくつもの風呂がある。
この時期、本館で使えるのは「大湯」と「御座の湯」。
「大湯」に行ってみると、1階は露天、地下に内風呂があるようだ。
意を決して、露天風呂に入る。
手足の指先がしびれたようになる。
やはり、かなり冷たくなっていたようだ。

体の芯まで温まるので、出るときにはそれほど寒さは感じなかった。

夕食・・・なぜか食欲がわかない。
何とか残さず食べるが、いやな予感・・・

「湯たんぽがありますので、必要な方はお持ちください。」
これがなかなか快適・・・なかには温泉の湯を入れているそうだ。
ここの源泉は90℃。
ふろも掛け流しなので、水を入れず、空気にさらすことによって温度調節をしているそうだ。
新館・入り口の左側に湯気がもうもうと立っているところがあるが、どうやらそこのことのようだ。
「大湯」
湯たんぽ
夕食後も雪は降っていた。
明日の午後から天候は良くなるらしい。
7時の天気予報を見て、3人とも布団にもぐりこむ。

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