北アルプスに魅せられて                                    山の靴跡

硫黄岳 冬

2006年2月28日〜3月2日
1日目 美濃戸口〜美濃戸〜北沢〜赤岳鉱泉
2日目 赤岳鉱泉 停滞
3日目 赤岳鉱泉〜赤岩の頭〜硫黄岳〜赤岩の頭〜北沢〜美濃戸〜美濃戸口

午前5時。
まだ薄暗い中、外に出てみる。
玄関前の温度計は氷点下2度。

細かな雪がほんの少し舞っているが、
一晩の間に周りの景色は真っ白になっていた。

今日は大丈夫かもしれない。
Zippoのハンディウォーマーにオイルをいれる。
お湯を沸かし、
2本のテルモスにそれぞれコーヒーとお湯を入れ、準備完了。

 

朝食前に外に出てみると、目の前には夜明け前の横岳・大同心。
木々は一晩の間に真っ白に雪を被っている。

 

朝食は魚が鮭に変わった。

食事を終わり、部屋に戻って外を見ると、
雪は止んでいるが、ガスが出ている。
昨日とは打って変わり、ここからの景色も全て真っ白。
軒先からは小さいがツララが下がっている。
昨日は雨だれが落ちていた・・・
(マウスオンで昨日の景色)

   

(マウスオン)
準備体操を終わり、午前7時35分、出発。
今日は腰にビーコンをつけている。
周りはガスがたちこめている。
これで本当に晴れるのかな・・・
ちょっと心配。

スタート直後は緩やかな登りである。
20分ほどでジョウゴ沢への分岐標識を過ぎる。

先頭は福田さん。
そのあとを女性が続き、ラストがさかもとさん。

しばらくは青空の片鱗もない・・・
ジョウゴ沢分岐。
トップありがとうございます。

 


遠くは何も見えない。
立派なダケカンバ。
下見登山の時の写真にはバックに赤岳が・・・
今日は見えない・・・
周りの木にはビッシリの霧氷
時々ザックがあたり、シャワーを浴びる。

 

スタートから1時間半。
樹林越しに遠く青空が見えてきた。
南アルプス方面、良く見ると仙丈が見える。
上空はまだ真っ白な雲の中だが、晴れてくる期待が高まる。

 

さらに30分。
森林限界を超えるあたりで、真っ蒼な空になった。
蒼と白と影・・・最高の景色

 

真っ白な珊瑚のような霧氷のわきをや下を通る。
いよいよ赤岩の頭への急登である。

 

前の人のステップの跡をはずさないように、ゆっくりと登る。
バックにこんな光景が広がっているなんて・・・
この時は気がつくはずもなかった。

さかもとさん撮影(最高の写真をありがとうございます。)
(ちなみに、後から2番目が私です。)

 

午前10時。
赤岩の頭に着いた。
なんと風もなく、ザックをおろし休憩。

道標にはビッシリえびのしっぽが付いている。

 

赤岩の頭から(クリックすると大きくなります)

  

記念撮影やらなんやらで20分ほど休憩。
30cmほど積もった重い新雪を登るのに時間がかかり、縦走は中止、硫黄岳の往復に変更された。

 

踏み跡のない雪の上を山頂に出発。

実は最初に踏み跡をつけたのは赤岩の頭で休憩するわれわれを狙ったさかもとさんでした。
福田さん「あぁ、足跡のない写真が撮れなかった・・・」
(マウスオン)

  

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