北アルプスに魅せられて                                    山の靴跡

上高地

チーム東海まったりテント泊部
上高地地吹雪テント泊

2005年2月5日〜6日
1日目 中の湯〜大正池〜河童橋〜小梨平
2日目 小梨平〜河童橋〜大正池〜中の湯

昨年9月、燕岳に行ったちょうど同じ日。
麓の湯俣温泉ではチーム東海まったりテント泊部の皆さんが河原で露天風呂を楽しんでいた。

「こんなのもいいなぁ。」と、羨ましく思っていると、9月末、はうさんからお誘いのメールを頂いた。
チーム東海まったりテント泊部、次回は厳冬期の上高地。
雪のテント泊など、ひとりではまったく考えられない。
すぐに参加表明をさせていただく。

とはいえ、テントもシュラフも3シーズン用しか持っていない。
早速、お店に行き、いろいろ話を聞く。
3シーズンのテントでは入り口のファスナーが凍ってしまうと厄介だとか、
シュラフは夏用のインナーシュラフを買うよりは3シーズン用を2枚重ねたほうが良いとか・・・
早速家に帰り、シュラフを2枚重ね、山用の衣類に着替え、入ってみる。
ちょっと窮屈だが、1泊なら何とかなるだろう。
(この季節に試すのは汗びっしょりだ(笑))

予定は1月15〜16日。
楽しみにしていたところ、急に出張が入ってしまい、いったんはキャンセルすることになってしまった。
1月16日、出張から戻り、早速掲示板をのぞくと、悪天候のため、延期となっていた。
次の予定は2月5日〜6日。
絶対に仕事をいれない固い決意のもと、改めて参加表明をさせていただく。

今回はテントはたけさんのに入らせていただき、シュラフは3シーズン用2枚。
ただ、かさばってしまうので、テントマットはザックの外につけられるようにアルミマットにした。

木曜日の天気予報では、大荒れの模様。
風速も6〜7mの雪。
それが金曜日の天気予報では、晴れマークに変わった。

テントマット、スノーシュー、ストック・・・ 今回もムーンライト信州で出発。
座席はガラガラ。
4席をボックスにし、一人で使用するが、
やはりそうは眠れない。
午前4時32分、松本着。

バスは午前7時50分発。
それまで、暖房の効いた待合室で仮眠する。
・・・が、ほとんど眠れない。
待合室

 

高山行き特急バス 特急高山行きのバスは乗客4名。
途中、沢渡のバス停で2名乗車する。
今回、大垣チームは沢渡の駐車場に車を停めるそうだが、
次の沢渡岩見平のバス停では、
ちょうどタクシーにザックを積んでいる一団が手を振っている。
どうやら、大垣チームの面々らしい。

バスは予定通り9時5分、中の湯に到着した。
新しい釜トンネルの入り口が大きく見えている。
道路上の温度表示は−5℃だった。
釜トンネル入り口

 

氷の柱

 

トンネルに入ったところで、たけさんが出迎えてくれた。
1年振りである。
しばらくすると、平湯からバスで来たさくらっちさんご夫妻、
沢渡からタクシーで来た大垣チームの皆さんも到着。
(はうさん、ケンケンさん、和たんさん、らぶさん、ジオンさん)

総勢9名である。
こんなに大人数で山に行くのははじめてである。

釜トンネルは今年の夏からは新しいほうに代わるようで、
古いトンネルを歩けるのは今年が最後らしい。
9時30分、さぁ、出発である。
集合

 

出発 道は左の旧道へ トンネルの中は登り。
今回はここが一番の登りである。
途中、新しいトンネルの工事場所が明るくなっていた。
道は左の暗いトンネルの中へ。

 

外の景色はモノクロームの世界である。

 

トンネルを出て、荷物をそりに載せる。 20分ほどでトンネルを抜ける。
・・・が、太陽は見えない。
昨日の天気予報では
9時くらいから晴れのはずだが・・・

焼岳が下のほうだけかすかに見えている。
雪も降り続いている。

前方からツアーの一団が来た。
見えない焼岳をバックにたけさん、ケンケンさん
photo by takesan

 

大正池ホテルが見えてきた。
しかし、穂高はまったく見えない。
大正池ホテルだ、でも営業していません。

 

小休止。パンとコーヒー。 大正池ホテルで小休止。
パンをひとつ食べるが、
寝不足で、いまいち調子が出ない。

ここから、大正池に降りる。
しっかり凍っており、
先に行くケンケンさん、たけさんは
氷の上に立っている。

続いて和たんさんも氷の上に・・・
氷の上も大丈夫。 たけさ〜ん

 

風が吹き抜け、止まっていると凍えそうである。
歩いていても、汗もかかない。
吹雪で〜す

 

結構長い道のり 落ちるな、ってわけないか 河童橋まで3.9キロ。
まずは田代池に向かう。
雪の積もった木道の上を歩く。
大正池にはこんな木も・・・
ん?

 

寒〜い
あの、天気予報は・・・
(チャンピオンベルトはまだ返上していないんだ・・・と思ってしまった。)
強風のため、前傾姿勢・・・

 

田代池 かも・・・えさはあるのかな

田代池は静寂の中。
かもが仲良く泳いでいる。
水の中に首を入れているが、えさがあるのだろうか。

しばしこの景色を楽しむが、寒さに指先が痛くなっていた。
思わず両手をたたく。
・・・が、ちょうどその時、ケンケンさんが話をしていた。
(ごめんなさい、拍手じゃありませんでした。)

 

梓川沿いを進む
荷物は雪・・・

 

河童橋も雪の中

 


photo by how

 

強風と雪のなか、まずはテントを設営する。

雪を踏み固め、テント設営。
エスパースは同じなので組み立てやすい。
たけさんの大形テント。
ポールが4本。
さくらっちさんのテントをいれ、3張完成。
photo by how

水用の雪を集め、大型テントで水作り。
最初はたけさんに任せ、ケンケンさんと着替えに別のテントに入る。
ケンケンさん、ビールを取り出す。
一段落してからのビールではなく、まずは一杯、が常識だそうだ。
マグカップに一口お付き合いをしたが、それだけで赤くなってしまった。
そういえば、今日はあまり食べていない。

ヤッケとオーバーズボンを脱ぎ、ダウンのインナーを着る。
2枚の靴下の間にホカロンをいれ、テントシューズを履く。

さらに、ケンケンさんから大福を頂く。

この間、大形テントからはあの二人は怪しいとの声が上がっていたようだ。

たくさんのおつまみ
水作り
水ができると、早速鍋の準備

この間、みんな窮屈な態勢で、体を動かすたびに、誰かの足がつる。
一時、ケンケンさん、和たんさん、ジオンさんが別のテントに避難。
牛乳たっぷりのミルク紅茶を作ってもってきてくれた。

そして、鍋が完成。

うまい。

このあと、さくらっちさんの「赤いヤッケの男」の話で盛り上がる。

はうさん、らぶさんと三人で、
「早寝組はむこうのテントで、宴会組はこちらのテント」
と言っていたが、結局、この日はかなり遅くまで起きていた。

外は吹雪。
テントに引き上げ、寝る準備をする。
足元にザックを置き、シュラフを広げ、もぐりこむ。
着込んでいるので、一苦労。
息切れを起こしながら、何とか就寝態勢に。

2日目に進む



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