北アルプスに魅せられて                                    山の靴跡

燕岳
・・・撤退・・・

2005年12月23日〜25日

1日目 宮城ゲート〜中房温泉
2日目 中房温泉〜富士見ベンチ手前〜中房温泉
3日目 中房温泉〜宮城ゲート

夜中に何度か目が覚めるが、不思議とよく眠れた。
午前5時、外に出てみると細かな雪が降っている。
10cmくらい積もったらしい。

午前6時の朝食も食欲がわかない。
昨日の林道歩きがよほどこたえたのか・・・
でも、昨年も歩いているのに。

 

午前7時、身支度を整え、新館の受付に行く。
昨夜の宿泊者24名。
22名が登るそうだ。
上の天気は雪だが、吹雪いてはいないそうで気温氷点下17度とか。
今日の下山は2名だが、スタッフがトレースをつけに富士見ベンチ辺りまで降りてくるそうだ。

行動食の焼き芋をいただき、スノーシューを着けスタート。

 

登山口から雪がたっぷりある。
ほとんどがスノーシューかワカンをつけている。
つぼ足の男性が一人いたが、かなり埋まって苦労していた。
そして、沈まない点ではスノーシューのほうがワカンよりもよいようだが、
階段に雪がついた急斜面はかなり登りにくい。
登山口の標識
登山口の階段
最初からワカンを着けスタート
第一ベンチ



相変わらず、細かい雪が降っている。
風がないので助かる。

第一ベンチまで1時間。
時間は去年と同じだが、疲れは倍以上か・・・
こんなに写真が少ないのも珍しい。

第一ベンチは標識が何とか出ているくらいの雪。
道祖神もどこにあるのか検討もつかない。

ここで朝貰った焼き芋を食べ小休止。
一休みの後、また雪の斜面を登る。
ゆっくりと・・・
一歩、一歩・・・
しかし、苦しい。

やがて合戦小屋への荷揚げケーブルの下だが・・・
雪が積もり、屈んでやっと通る。

第二ベンチのちょっと開けたところにテント。
一張は雪を被ったまま。
一張は撤収中、声をかけるとこれから登るとのこと。
ザックを降ろし、水分補給する。
斜面を登る
荷揚げケーブルの下
雪を被ったテント
撤収中
また、歩く

 

第二ベンチを過ぎると比較的傾斜は緩くなる。

が、苦しい・・・

立ち止まる間隔が短くなる。

10時10分、何とか第三ベンチ到着。

ザックを降ろし、ストックを立て、
オーバー手袋を掛けておく。

水分補給をし、写真を一枚撮っている間に、
手袋はカチカチに凍っていた。
第三ベンチ
もう無理だ・・・
ここから、合戦小屋までがきつい傾斜だ。

黙々と歩く。

一人だと不安になる。

小屋までいけないんじゃないか・・・
一人残されたら・・・

下山者二人とすれ違う。
上は風がかなり強いらしい。
また、不安になる。

登りながら、引き返すことばかり考える。

 

さらに30分ほど登ったところで、引き返すことにした。
一緒に登ってきた人に、小屋に引き返した旨を伝えてくれるようお願いする。

ここからの下りがまた大変だった。
スノーシューをつけたままだったので、急傾斜ではしりもちをつく。
立ち上がるのに一苦労。
第三ベンチ、第一ベンチで休憩、水分補給するがすぐにのどが乾く。

そして、午後1時過ぎ、スタート地点に戻った。

 

受付を済ませ、小屋に連絡をお願いし、シーフードヌードルの昼食。
ポカリスウェットを2本・・・

部屋に入った後、「御座の湯」へ。
入り口が凍り付いていて入れず、かなづちで氷を割ってもらう。

その後、新館受付ロビーで本を読んだり、話をしたり・・・
「こっちは床暖がはいっているんですね。」
「はいってないですよ、地熱で暖かいんです。 コタツも置いてあるだけで暖かいんです。」
去年から床暖だとばかり思っていた。
昼食
「御座の湯」
珍客

 

連泊なのでメニューは変えてくれたようだ。

今日の宿泊は全部で10人。
6畳に二人だったが、三脚をもったその人も山頂をあきらめ明日帰るそうだ。

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